ジャンル：洋画 / 音楽 / アート

スポットレンタル価格：80円 (税込・送料別)

1987年の夏から秋にかけて撮影されたこの作品は,ジャーマンのこれまでの作品のなかで最もパーソナルな作品ということができる。デレク・ジャーマンの自室で夜間に撮影された部分のほかに,本作は3つの鍵となる要素から構成されている。1つは,ロンドンやリバプール市街の廃墟で撮影されたドキュメンタリースタイルの部分,もう1つは,1928年から1953年にかけて撮影された両親や,祖父によって撮影されたジャーマン家のホーム・ムービーからなる部分。そして,近未来のイメージの世界であり,そこでは『カラヴァッジオ』のティルダ・スウィントンと,スペンサー・リーが恋人同士を演じている。これら4つのイメージが映画のなかで,時にはセンチメンタルに,時には目まいのするようなスピードで絡みあっているのである。編集に参加しているジョン・メイブリィは後に映画監督として活躍。作品に『リメンバランス』『愛の悪魔-フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』などがある。